さいたま市立児童センター全18館において『ヤングケアラーなど子ども相談窓口』を11月1日に開設しました。
社会福祉法人さいたま市社会福祉事業団 は、埼玉県ケアラー支援条例「ケアラー支援宣言」団体として、ケアラー・ ヤングケアラーの支援を行っています。
ケアラー支援宣言 - 埼玉県 (saitama.lg.jp)
国のヤングケアラー実態調査では、中学生、高校生ともに6割以上が「周囲に相談した経験がない」と答えています。家庭内の問題であるため、一人で抱え込んでしまうことが多く、今の生活が当たり前と考え、自分がヤングケアラーだと自覚していないようです。実態調査ではヤングケアラーと自覚している子どもは約2%しかいない現状です。わからないと答えている中学2年生は12.5%おり、ヤングケアラーに該当しているかわからないまま支援を受けられていない現状があります。
さいたま市立児童センターの指定管理者である「社会福祉法人さいたま市社会福祉事業団」では、ヤングケアラーの子どもたちが、安心して暮らせるように次のような新しい取り組みを進めていきます。
不安や大変さを抱いて過ごしている児童の皆さんに、メッセージを込めた「SOSカード(児童センター紹介カード)」をさいたま市立の全ての小中高等学校全児童・生徒へ配布します。
また、カードの配布に合わせて、子どもの声を聴いて、寄り添い、子ども達を守れるように相談窓口を児童センター全18館に設置します。また、その窓口には、話すのはちょっと苦手と考えるお子さんには「きいてほしいこと箱(相談箱)」を置き、子どもたちの「困っていること」「誰かに聞いて欲しいこと」にお答えしていきます。
日頃、地域の児童の居場所になっている児童センターにおいて、このような取り組みによる相談の中からヤングケアラーの問題をいち早くキャッチし、関係機関の支援に結び付けていきます。
【取組概要】 | |||
(1)「SOSカード(児童センター紹介カード)」 | |||
①配布場所 | さいたま市立の小学校104校、中学校58校、高等学校3校、特別支援学校2校、大宮国際 全168校 | ||
②配布枚数 | 全児童・生徒に配布 児童・生徒数 約104,000人 | ||
(2)「ヤングケアラーなど子ども相談窓口」の開設 | |||
子ども向け「きいてほしいこと箱(相談箱)」を相談窓口内に設置 | |||
①設置場所 | さいたま市内全18児童センター | ||
②活動方法 | 相談については、開館時間内(9:00~18:00)にプライバシーに配慮して、いつでも対応します。相談箱については、プライバシーの保護のため鍵付きとし、近くに「きいてほしいこと(相談カード)」 を設置し、相談者の気持ちを大切に回答していきます。 |
<児童センター紹介カード(SOSカード)>
<「相談箱」「相談カード」「相談窓口の表示」>
<お問合せ先>
さいたま市社会福祉事業団 事務局児童課 担当:若松
TEL:048-788-2601
FAX:048-788-2605